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医療法人久永婦人科クリニック

コラム
第10回不妊症の原因4 子宮内膜症

 不妊治療は一般不妊治療と補助生殖医療(ART)に大別されます。おそらくどこの産婦人科に相談に行かれても、まず基礎体温表を記録しエコーや尿検査、あるいは頚管粘液の状態から排卵の時期を予測して性生活を持っていただくという、いわゆるタイミング療法から始まると思います。続いて複数個の卵胞を発育させ受精の可能性を高める、黄体ホルモンの分泌を促進させる、などの目的で排卵誘発剤が使用されます。その際に頚管粘液の状態が悪い場合、ご主人の精液所見が不良である場合には人工授精が勧められます。ここまでが一般不妊治療といわれるものです。特に人工授精に関しては人工という名がついているために非常に不自然なことをするように思いますが、実際には良好な精子を選択して子宮内に注入するだけです。その後の受精や胚(受精卵)の分割、着床などは全く自然妊娠と変わりありません。実は卵管内で受精が起こる場合には卵子の周りには精子が約80〜100個程度しか存在しないといわれています。ちなみに体外受精の際の受精環境は卵子1個あたりに5万個ほどの精子が必要ですのでいかに自然の環境が優れているかがおわかりになると思います。

 一度の射精で排出される精子は数千万から数億個ですが受精に至る精子はただ1個です。この時点ですでに想像を絶する自然淘汰が行われており、その最たるものが子宮頚管部です。実は排卵時期に性交渉をもたれてもその一部しか子宮内にたどり着きません。そして子宮から卵管の段階でも淘汰が起こっていますのでさらに精子数は減少します。頚管粘液や精液所見の悪い方や、或いはヒューナーテスト(性交後試験)がいつも不良な場合は精子と卵子が出会っていない可能性すらあるのです。人工授精は子宮頚管部をスキップして確実に運動精子を子宮内に送り届けることができるという点で、単なるタイミング療法よりは優れているといえます。ただし繰り返しますがその先は自然妊娠と変わりありませんので治療周期あたりの妊娠率はそれほど高くはありません。また一般に人工授精での妊娠率は6〜7回で頭打ちになると報告されていますので、人工授精でうまくいかない場合には次のステップを考える必要が生じてきます。

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