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ホルモン検査・抗体検査 
 
  月経周期3〜5日に行ないます。 主にホルモンのバランスと不妊に関連した異常抗体のための血液検査です。  
ホルモン検査 …… FSH(卵胞刺激ホルモン)
LH(黄体化ホルモン)
PRL(乳汁分泌ホルモン)
E2(卵胞 ホルモン)
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
FT4(遊離サイロキシン)
テストステロン
抗体検査 ………… 精子不動化抗体
抗クラミジア抗体

黄体機能不全が疑われる場合は高温相の5〜8日目頃にP4(黄体ホルモン)を測定します。

FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)は共に脳下垂体という組織から分泌されて、卵胞を発育させたり、排卵を起こしたりするホルモンでこの値により卵巣機能や中枢機能の働きを知ることができます。月経中に採血すると通常はFSH>LHとなりますが、多嚢胞性卵巣(PCO)といって卵巣の皮膜が厚くなり卵胞が排卵できずに卵巣内に残ってしまうような病態のときは、FSH<LHとなります。男性ホルモンであるテストステロンが高値を示す場合もあります。また、ダイエットなどで急激な体重の変化が起こったときや先天的に視床下部や脳下垂体の働きが悪い場合などでは、FSH、LHの分泌が障害され低値を示します。一方、加齢や卵巣機能の低下によって卵巣からのホルモン分泌が減少すると卵巣を刺激するためにFSH、LHの分泌は亢進します。

PRL(プロラクチン)は別名乳汁分泌ホルモンと呼ばれ、通常妊娠後期から授乳期に増加してきます。これが高いと排卵が起こらなかったり、排卵後の黄体機能が悪くなったりすると言われています。原因は様々ですが、原因不明の場合(特発性)、下垂体に腫瘍がある場合(腫瘍性)、ある種の消化性潰瘍剤、抗うつ剤、制吐剤、血圧低下剤などによる場合(薬剤性)などがあります。また、不妊女性には潜在性甲状腺機能低下症が高頻度にみられるため、TSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT4(遊離サイロキシン)も必須の検査となります。

精子不動化抗体が陽性の場合には、射精された精子が腟内で動けなくなり子宮内に進むことができず受精されなくなります。

クラミジアは最近注目されている骨盤内の感染症の原因となる病原体で、抗体を調べることで既往の感染の有無を調べることができます。クラミジア感染の既往がある場合、腹腔内の癒着が高頻度に認められ前述した卵管のpick upが障害されてしまいます。

 
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