■不妊治療とAMH
卵巣の状態は不妊治療の成否に大きく関わってきます。 AMHが高いとき、つまり多嚢胞性卵巣では、卵巣過剰刺激症候群(OHSS:排卵誘発に過剰に反応して多数の卵胞が発育し、
卵巣が腫れる状態)になりやすいので、排卵誘発法を調整して刺激を減らす必要があります。 逆に、肥満や外因性FSH投与、重度内膜症、卵巣嚢腫手術後等、AMHが低いとき、
つまり卵巣予備能力が低い状態では、卵巣への刺激が足りないと卵胞が育たないので、刺激を増やす必要があります。 また、卵巣予備能力が低くなると刺激を増やしても反応しにくくなるので、
AMH値が低い場合は早めに治療のステップアップすることをお勧めします。
このホルモンを調べるとわかること・・
ホルモンが少ない時は、卵巣年齢が進んでいる、つまり卵巣の老化が進んでいることを示しています。つまり、実年齢が30歳でも、AMHが少なければ卵巣年齢は40歳のこともあります。
●一般不妊治療の時は…AMHが少ない時は、早く妊娠するように積極的な治療が必要となります。つまり、タイミングだけの時期を短くし、ステップアップを早くし、人工授精や体外受精に進むべきであることを示しています。一方、多嚢胞性卵巣症候群の時は正常値より高い数値を示します。
●体外受精の時は…AMHが低値の時は採取される卵子の数が少なく、妊娠率も低下することが予想されます。また、高値の場合は卵巣過剰刺激症候群になる可能性が高く、AMHの測定は調節卵巣刺激の方法を選択する時の一つの手段にもなります。