胚受容能異常
反復着床不全症例では、胚の受容側、即ち⼦宮内膜が着床可能な状態にしているつもりでも、必ずしも準備が整っていない場合があります。
ERA検査 (Endometrial Receptivity Analysis)では融解胚移植を行う場合、移植する日の⼦宮内膜が着床可能状態にあるかどうかを、遺伝子レベルで調べる事ができ、移植に最適な時期を判断することができます。 ERA 検査結果より、30%近くが着床可能な時期がずれていたという事が分 かってきております。ERA検査の結果が出るには2週間ほどを要します。検査結果によっては再 検査、再々検査の場合もございます。尚、検査周期では検査だけを⾏いますので移植は⾏いません。 融解胚盤胞移植の周期に使⽤するホルモン剤を用いて、移植をする周期と同じような方法で子宮内膜を厚くしていきます。 ホルモン剤を投与してから通常 5⽇⽬に子宮内膜の組織を採取して検査を実施します。ピペールと呼ばれる器具で子宮内膜組織を採取致します。
5分程度で終わります。組織採取時に多少の痛みがありますが軽微ですので通常⿇酔は行いません。