医療法人授幸会 久永婦人科クリニック
 
           
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GM-CSF含有培養液

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GM-CSFとは顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子のことでこれを含有する培養液が反復着床不全・反復流産・反復体外受精不成功例に対する新しい治療戦略として注目を浴びています。

GM-CSFはサイトカイン(細胞が他の細胞に働きかける活性タンパク質のことで細胞活性因子あるいは細胞増殖因子とよばれる)という物質の一つで、主に女性の卵管や子宮内膜などで分泌され受精卵の分化・増殖、および胚盤胞の形成や着床時の免疫反応の抑制に関与しています。
最近の研究で化学的妊娠、初期流産を繰り返す方や着床不全の方の中にはGM-CSFの発現量が少ないことがわかってきました。また受精卵の発育停止もGM-CSFの発現量の減少が一因と考えられています。

この細胞増殖因子であるGM-CSFと細胞接着因子であるヒアルロン酸を配合した培養液を使用することで、自然妊娠が成立する着床時期の子宮内膜及び子宮内環境に近づけることが出来ると考えられています。海外ではこのGM-CSF含有培養液(EmbryoGen)を使用し流産経験者の着床継続率が44%改善したとの報告(14施設1332症例D3移植での妊娠7週における着床継続率)があり、難治性の方には朗報といえます。一方、国内では40歳以上の方の妊娠率が8.1%から20%まで上昇したとの報告(第62回日本生殖医学会発表)もあります。また胚盤胞での使用を目的としたBlastGenという培養液もありますが、最近媒精から初期胚・胚盤胞まで継続して使用できるSAGE 1-STEP GM-CSFが発売されましたので当院ではこれを使用しております。

採卵時の受精卵の培養の際や、凍結受精卵の融解胚移植の際にも使用できますので関心のある方はお問い合わせ下さい。

使用期限が短いため希望を伺ってからの発注となりますのであらかじめご連絡いただくようにお願いします。
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