胚移植の際に受精卵の着床における子宮内膜の厚さは7mm以上必要という目安が国際的にもコンセンサスが得られています。ホルモン補充周期での融解胚移植に際しては子宮内膜を厚くするためにエストロゲン製剤を使用しますが、この厚さに届かない症例に胚移植の2~9日前にG-CSF製剤を1~2回子宮内に投与することによって子宮内膜の厚さが改善し、妊娠率が向上したという報告が米国生殖医学雑誌に掲載されました。
Gleicher N et al., Fertility and Sterility 2011; 95: 2123.e13-e17